翌日は友梨奈からの連絡はこなかったが、遊びに行くような気にもなれず、絵里香は1日中家でゴロゴロしていた。

「なにもすることがないなら遊びに行けばいいのに」

リビングでテレビを見ているとお母さんにそんな小言を言われたけれど、反論する気にもなれなかった。

「ちょっと絵里香、聞いてるの?」
「え?」

ふと我に返ってみると、テレビは政治ニュースに切り替わっていた。
絵里香が普段見ない番組だ。

「さっきからぼーっとしてどうしたの? もしかして体調でも悪い?」
心配そうに絵里香の額に当ててくるてはヒヤリと冷たくて心地いい。

「なんでもないから、大丈夫だよ」
絵里香は心配かけたくなくて無理に微笑んだ。