友梨奈の言葉に陶酔するように詩乃が微笑んだ。
「そう。だから友梨奈さまの言うことを聞いていればそれでいいの」

「そうだ。俺たちは友梨奈さまのために行きていく」
「友梨奈さま」

「友梨奈さま」
ふたりの言葉が絵里香の脳内でこだまする。

「友梨奈さま」「友梨奈さま」「友梨奈さま」「友梨奈さま」
「友梨奈さま」「友梨奈さま」「友梨奈さま」「友梨奈さま」
「友梨奈さま」「友梨奈さま」「友梨奈さま」「友梨奈さま」
「友梨奈さま」「友梨奈さま」「友梨奈さま」「友梨奈さま」
「友梨奈さま」「友梨奈さま」「友梨奈さま」「友梨奈さま」

「友梨奈さまの言う通り」
グラリと強いメマイを感じた次の瞬間、友梨奈に手を包み込まれていた。