私は、髙橋 空 (たかはし そら)。


幼少期(年長)、、、

私には、幼稚園児にしては顔面偏差値が高い男の子、藤野 圭 (ふじの けい)という子がいた。
今思えば、私の初恋だ。
彼は
「そらちゃん、すきだよ。」
当時、ものすごく男らしい私に好きだと言ってくれた。
「そらも、好きだよ。」
その時は、好きか嫌いかだったら好きだった。でも、それは友達としてだった。
もう1人幼稚園の友達 市瀬 太陽 (いちせ たいよう)ともよく遊んだ。
私を含めて、3人で幼稚園の遊具でたくさん遊んだ。



私にとって家に帰ることは苦痛だった。
妹がお母さんのお腹に出来て、お腹が膨らみ始めた。
私に優しくしてくれた、お父さんもお母さんも妹だけに夢中だった。
私に構ってくれる人はたまに来る、叔母さんかおばあちゃんだった。
妹が生まれた。桜と名付けられた。
桜が産まれてからは、おばあちゃんも桜に夢中になった。
叔母さんは、新幹線に乗せてくれたり遊んでくれたり、唯一私に構ってくれた。



そんなある日、お父さんの転勤が決まった。日本国内ならよかったが、転勤先はシンガポールだった。
私が幼稚園を卒業したら、シンガポールに移住する予定だった、、、
しかし、6月に予定が変更され、シンガポールにすぐ転換しなければ無くなった。
幼稚園のお別れ会の時にみんながカードを書いてくれて嬉しくて泣きじゃくっていた。
「日本に帰ってきたら、また一緒に遊ぼうね!」
「僕のこと忘れないでね!」
「忘れないよ!また一緒に遊ぼうね。」
私を励ましてくれた、圭と太陽のことは、鮮明に覚えている。

〇〇空港、、、

空港の中で覚えていることは、パスポートを落とした時にお母さんが少し気にかけてくれたことぐらいだ。それ以外は、泣いていたことぐらいしか覚えていない。