その選択が、後に私を後悔させることとなる。

高校２年生に上がっても、彼とはクラスは離れたものの、お付き合いは続いていた。
私も彼に不満はなかったし、喧嘩もしたけど別れようと思ったことは1度もない。
ただ、少しだけ束縛が激しすぎるのだ。

私は男バレのマネージャーをしていたのだが、彼はそれが気に食わなかったらしく、彼が所属しているバスケ部のマネージャーに何度も勧誘された。
やんわりと断ってきて乗り切っていたが、そんな私に天罰が下る。

それはうちの高校が地区予選で市民体育館に行った時だった。
私は背が小さい上、人が多くて、仲間のみんなとはぐれてしまった時、他校の人が助けてくれたのだ。
その名前を後に知ることになるが、その人に着いていくと、うちの高校の人と合流することができた。
「本当にありがとうございます、！なんとお礼を言ったらいいのか…。」
私がシナシナしていると、彼は堂々と踏み込んできた。

「じゃあお礼に、君の連絡先教えてよ。」