クラス替えをして、私は祐斗と仲のいい人と同じクラスになった。
だからよく祐斗がうちのクラスにきた。
見たいし、話しかけたいけど、どうしても恥ずかしいことが勝っちゃって、そっぽを向いて他の人と話してしまう。

祐斗から連絡が来ることも少ないから、脈アリとか、両思いとか、期待するだけ損だと思う。
だから告る気だってなかった。
そのはずなのに。
もしかしたら付き合えるのではないか。
そんな考えが頭に何度もよぎる。

振られるかもしれないし、付き合えるかもしれない。
それは現時点でははっきりできない。
私のことを嫌いではなかったら付き合うかもしれないし、別の人が好きだったら振られる。
結局はどっちかしかないわけだから、覚悟はしておかないといけない。

「早く告りな？」
周りから散々言われて、早く告白しろと言われた。
恋愛において、それは面白いことだし、付き合えたらハッピーだと思う。
だけど、いざ彼の連絡先を開いて、文字を打ち終わっても、送信ボタンはおせない。

こんなに送信することに迷うことはあるのだろうか。