動物園に行ったあたりから、やっぱり南条くんの様子がおかしい気がする。
距離が前より近いというか、なんというか……。
「じゃあ、そろそろ帰るね。明日、学校で待ってるから」
「うん、わかった。また明日。……あのさ、詩乃——」
「あーっ! わたし、お買い物頼まれてたんだ。明日のパンと牛乳を買って帰らないと。じ、じゃあね!」
まだなにか言いたげな南条くんを遮るようにして、さっき入ってきた門へと足早に向かう。
ドキドキドキドキ……。
なんなの、もう。
こんなの……絶対に違う。そんなはずない。
わたしは、早くお父さんやお兄ちゃんみたいに一人前になって、みんなの幸せを守れるようになりたいの。
ただそれだけなの。
距離が前より近いというか、なんというか……。
「じゃあ、そろそろ帰るね。明日、学校で待ってるから」
「うん、わかった。また明日。……あのさ、詩乃——」
「あーっ! わたし、お買い物頼まれてたんだ。明日のパンと牛乳を買って帰らないと。じ、じゃあね!」
まだなにか言いたげな南条くんを遮るようにして、さっき入ってきた門へと足早に向かう。
ドキドキドキドキ……。
なんなの、もう。
こんなの……絶対に違う。そんなはずない。
わたしは、早くお父さんやお兄ちゃんみたいに一人前になって、みんなの幸せを守れるようになりたいの。
ただそれだけなの。