「あ、あのツーショット撮ってください」
「えっ……」
「それから杉野さんだけの写真も撮らせてください」
「えっ……」
「僕のこと怒らないでください。ガーターストッキング履いた脚、太腿まで入るように撮らせてください」

 健士にとって、ここまで話すのが限界だった。フラフラと前のめりになるのを、恭子があわてて抱き止める。
 はずみで健士は、恭子のブラウスのフワリとふくらんだバストの部分に唇を重ねていた。ブラジャー、ブラウスに覆われたバストがピクッと振動した。ストレートにキスされたワケでもないのに、健士の唇に吸い込まれた乳首が、またたく()に硬直する。恭子はそれほど自分のバストの大きさには自信がなかった。けれども今、恭子のバストは、健士の愛情に導かれるように大きく膨らんでいき、熱いミルクの噴水が飛び出すほどの重量感になった。
 恭子は健士の唇が胸から離れないように、しっかりと腕に力を入れて健をハグする。
 今、健士の唇は、恭子の胸いっぱい詰まった熱いミルクを、まるで赤ちゃんのように吸っている。健士の喉を熱くて甘いミルクがドクドクと落ちていくあり得ない幻想に、今、恭子は心から酔いしれていた。

(もっと吸ってよ。私のミルクを全て飲み干して。君のために、絶対勝利を掴んでみせるから……)