灰田陸side
部活中、ビブスが破れてるのを見つけた。
まぁ、毎回使ってるし仕方ないよな。
そんな気持ちでマネージャーの伊吹さんに声をかけた。
俺の方に近寄ってくるとき、床が濡れてたのか滑って転びそうになる伊吹さん。
咄嗟に体を支えるために伊吹さんの身体を抱き留めた。
以前肩を抱き寄せた時よりも力を入れていたからか分からないけど、想像よりもやわらかくて少しドキッとする。
「危なかったですね・・・大丈夫──・・・」
そう言って伊吹さんのことを見るとビックリするぐらい顔を真っ赤にしながら固まっていた。
この反応・・・もしかして・・・。
そう思いながらも、伊吹さんから離れて大丈夫か確認する。
落ち着きのないような感じで答える伊吹さんはうつむいたままだった。
ビブスのことを話すと破れたビブスをもって裁縫箱を取りに行く伊吹さん。
その姿を目で追いながら、何か言いたげな黒瀬さんが視界に映る。
あぁ・・・これは・・・。
昔から察しのいい所がある俺は、一連の流れを見てある程度察してしまった。
伊吹さんは俺の事を憎からず想っている・・・と思う。
断言できないのは・・・俺自身、初めて伊吹さんに会った時に好印象だったから自分の願望が混ざってしまってそう見えてるかもしれないから。
そしてあの反応と言い、部活中の伊吹さんに対する態度と良い、黒瀬さんは伊吹さんのことを、十中八九好きだろう。
察しが良すぎるのも、考えものだな。
「・・・困ったなぁ〜・・・」
練習中、マネージャーの仕事をこなしてる伊吹さんのことを見ながら思わず呟く。
さっきの真っ赤になった伊吹さんの表情を思い出してしまいソワソワしてしまう。
伊吹さんは普段クールだから、より一層さっきの真っ赤になった表情が際立って見えた。
年上な上に綺麗系なはずの伊吹さんが可愛いく見えて仕方ない。
そうなると、どうしたって黒瀬さんの存在がチラついてくる。
マネージャーとして来た時、手を繋いでたし、てっきり付き合ってるんだと思ってたけど・・・。
さっきのやり取りを見るに、黒瀬さんからのほかのメンバーへの牽制だろう。
となると、もし仮に俺が伊吹さんへアプローチするために動くとなると黒瀬さんが黙ってないだろう。
「・・・・・・困ったなぁ・・・」
俺、結構伊吹さんのこと気に入ってるんだけどなぁ・・・。
部活中、ビブスが破れてるのを見つけた。
まぁ、毎回使ってるし仕方ないよな。
そんな気持ちでマネージャーの伊吹さんに声をかけた。
俺の方に近寄ってくるとき、床が濡れてたのか滑って転びそうになる伊吹さん。
咄嗟に体を支えるために伊吹さんの身体を抱き留めた。
以前肩を抱き寄せた時よりも力を入れていたからか分からないけど、想像よりもやわらかくて少しドキッとする。
「危なかったですね・・・大丈夫──・・・」
そう言って伊吹さんのことを見るとビックリするぐらい顔を真っ赤にしながら固まっていた。
この反応・・・もしかして・・・。
そう思いながらも、伊吹さんから離れて大丈夫か確認する。
落ち着きのないような感じで答える伊吹さんはうつむいたままだった。
ビブスのことを話すと破れたビブスをもって裁縫箱を取りに行く伊吹さん。
その姿を目で追いながら、何か言いたげな黒瀬さんが視界に映る。
あぁ・・・これは・・・。
昔から察しのいい所がある俺は、一連の流れを見てある程度察してしまった。
伊吹さんは俺の事を憎からず想っている・・・と思う。
断言できないのは・・・俺自身、初めて伊吹さんに会った時に好印象だったから自分の願望が混ざってしまってそう見えてるかもしれないから。
そしてあの反応と言い、部活中の伊吹さんに対する態度と良い、黒瀬さんは伊吹さんのことを、十中八九好きだろう。
察しが良すぎるのも、考えものだな。
「・・・困ったなぁ〜・・・」
練習中、マネージャーの仕事をこなしてる伊吹さんのことを見ながら思わず呟く。
さっきの真っ赤になった伊吹さんの表情を思い出してしまいソワソワしてしまう。
伊吹さんは普段クールだから、より一層さっきの真っ赤になった表情が際立って見えた。
年上な上に綺麗系なはずの伊吹さんが可愛いく見えて仕方ない。
そうなると、どうしたって黒瀬さんの存在がチラついてくる。
マネージャーとして来た時、手を繋いでたし、てっきり付き合ってるんだと思ってたけど・・・。
さっきのやり取りを見るに、黒瀬さんからのほかのメンバーへの牽制だろう。
となると、もし仮に俺が伊吹さんへアプローチするために動くとなると黒瀬さんが黙ってないだろう。
「・・・・・・困ったなぁ・・・」
俺、結構伊吹さんのこと気に入ってるんだけどなぁ・・・。