「沙理奈様、申し訳ございません…!脅しとして、佐藤アリスにケガをさせるようにという命令をはたすことができず…」
やっぱり、命令したのは沙理奈ちゃんだったんだ…!
だから、江口くんはみんながいないときにわたしの机に画鋲を仕込んでおこうと――。
だれもがそう思った、…そのとき。
「なんのこと?」
沙理奈ちゃんは、困った顔をして首をかしげた。
「わたくしが命令するはずないじゃない。アリスちゃんは大事なクラスメイトよ?ケガをさせるようにだなんて、そんな恐ろしい考え…わたくしには思いつかないわ」
「しかし…!たしかにあのとき――」
「そういえばあなた、昴様やイージスに嫉妬心を抱いていたわよね?」
上から江口くんを見下ろす沙理奈ちゃん。
「もしアリスちゃんがケガをすれば、責められるのはイージス。だから、そんな彼らを蹴落とそうと…こんなことをたくらんだんじゃなくって?」
やっぱり、命令したのは沙理奈ちゃんだったんだ…!
だから、江口くんはみんながいないときにわたしの机に画鋲を仕込んでおこうと――。
だれもがそう思った、…そのとき。
「なんのこと?」
沙理奈ちゃんは、困った顔をして首をかしげた。
「わたくしが命令するはずないじゃない。アリスちゃんは大事なクラスメイトよ?ケガをさせるようにだなんて、そんな恐ろしい考え…わたくしには思いつかないわ」
「しかし…!たしかにあのとき――」
「そういえばあなた、昴様やイージスに嫉妬心を抱いていたわよね?」
上から江口くんを見下ろす沙理奈ちゃん。
「もしアリスちゃんがケガをすれば、責められるのはイージス。だから、そんな彼らを蹴落とそうと…こんなことをたくらんだんじゃなくって?」