「これをなにに使おうとした!吐けっ!」
「お…おれはただ、命令されたからやっただけだ…!ちょっとしたケガを負わせてほしいと言われて」
「…命令だと?いったいだれに」
「そんなの決まってるだろ…!おれたちエスコート科は、警護対象者の命令には逆らえない。だから…」
そこまで言って口をつぐんでしまった江口くん。
だけど、そのあとの言葉は聞かなくてもわかる。
わたしにケガをさせるようにと命令したのは、ペアである女子生徒。
たしか、江口くんのペアの女の子って――。
「この騒ぎは…何事?」
そのとき、教室内に声が響いた。
振り返ると、ロングヘアの巻き髪が特徴的な女の子が驚いた顔をして立っている。
三輪財閥のお嬢様、三輪沙理奈ちゃんだ。
…そうだ。
江口くんは、沙理奈ちゃんのペア。
「お…おれはただ、命令されたからやっただけだ…!ちょっとしたケガを負わせてほしいと言われて」
「…命令だと?いったいだれに」
「そんなの決まってるだろ…!おれたちエスコート科は、警護対象者の命令には逆らえない。だから…」
そこまで言って口をつぐんでしまった江口くん。
だけど、そのあとの言葉は聞かなくてもわかる。
わたしにケガをさせるようにと命令したのは、ペアである女子生徒。
たしか、江口くんのペアの女の子って――。
「この騒ぎは…何事?」
そのとき、教室内に声が響いた。
振り返ると、ロングヘアの巻き髪が特徴的な女の子が驚いた顔をして立っている。
三輪財閥のお嬢様、三輪沙理奈ちゃんだ。
…そうだ。
江口くんは、沙理奈ちゃんのペア。