昴くんにとって、わたしはただの“警護対象者”でしかない。

でもわたしは、男の子とそんな関係になったことがないから…勝手にドキドキしてしまう。


そのあと、イージスに警護されながら徒歩5分ほどの距離にある学校へ到着。



星乃川学園は授業も他とは違って、庶民のわたしはなんとかついていくので必死。


例えば、3限の授業。

教科は体育。


球技や陸上種目をしそうだけど、庶民がイメージするような体育とは違う。


体育館に集められた、わたしたち生徒。

だけど、着ているものは体操服ではない。


女子生徒はみんな、裾にかけて広がっているドレスにダンスシューズ。

男子生徒は、タイトな黒色のシャツにゆとりのあるパンツスタイル。


「それでは一番前の列の方たち、スタンバイを」


先生の指示に、一番前に座っていた生徒たちが立ち上がる。