「慎太郎…!お前までっ」


慎太郎くんもわたしたちの肩を持ってくれた。

昴くんは不服そうだったけど、あきれたようにため息をつくと小さくつぶやいた。


「…わかったよ。2人の好きにしろ」


それを聞いて、わたしたちは顔を見合わせる。

たったこれだけのことだけど、虹斗くんと慎太郎くんと一気に親しくなれたような気がする。


しかし、昴くんは相変わらず敬語で『アリス様』呼び。

だから、どうしても壁があるように感じてしまう。


今すぐじゃなくていいから、昴くんとも仲よくなれたらいいな。



次の日から、わたしとイージスの本格的な同居生活がスタートした。


朝の7時。

わたしが眠たい目をこすりながら部屋から出ると、すでに制服に着替えたイージスが待っていた。


「おっはよ〜、アリスちゃん!」