案内されたのは、2年A組。

ここがわたしのクラスのようだ。


「それでは、1ヶ月このクラスでともに学ぶことになった交換留学生を紹介します」


教室内から、廊下にいるわたしに呼びかける先生の声が聞こえる。


わたしが入ると、教室内がざわついた。

しかしそれは、わたしを見て…というわけではなかった。


「「…イージス!」」

「いつ見てもかっこよすぎる〜!」


クラスメイトの女の子たちは、歓声を上げていた。

エスコート科の男の子たちも、イージスを前に圧倒されているという感じだ。


「アメリカから一時帰国している、佐藤アリスさんです。久しぶりの日本ということで、わからないことが多いと思うので、みなさんいろいろと教えてあげるように」


先生の言葉に胸が痛む。


…ごめんなさい、先生。