さっきの人とは違って、無邪気でフランクに話しかけられたから少しびっくりした。

でもわたしは、こんな感じに接してくれるほうが気が楽だ。


そして、最後は――。


「イージスのリーダーを務める、四之宮昴(しのみやすばる)と申します。アリス様は、我々イージスが責任を持ってお守りいたします」


ストレートヘアの黒髪短髪に、前髪から見え隠れするわたしを捉える切れ長の目。


きれいな顔立ち…。


思わず見惚れてしまった。


「…なにか?」

「い、いえ!なにもっ…」


と言って後ずさりしようとしたとき、絨毯の端にかかとが引っかかってしまった…!


そのままわたしは、背中から倒れるようなかたちでバランスを崩し――。


「おケガはございませんか?」


尻もちをつく寸前で、体を抱き起こされた。