「本来であれば、女子生徒1人につきエスコート科の生徒は1人ですが、アリスさんには特別にこのイージス3人がご担当いたします」

「…3人も!なんとも心強い!」


それを聞いて、アリスちゃんパパは満足げだ。


「イージス。この1ヶ月、キミたちがお守りする佐藤アリスさんだ。みんな、自己紹介を」


おじさんがそう語りかけると、一番背の高い男の子が一歩前に出た。

センター分けされた前髪が特徴的な男の子。


「はじめまして、アリス様。牧慎太郎(まきしんたろう)と申します。お会いできて光栄です」


その人は、礼儀正しくお辞儀をする。

わたしもそれにつられてペコッと頭を下げる。


「はいはい!次はぼく!」


そのあとに勢いよく手を上げて出てきたのは、髪がふわっとした小柄な男の子。


小塚虹斗(こづかななと)です!わからないことがあれば、なんでも聞いてくださいねっ」