「キャ…、キャビア!?これがっ…!?」

「なにをそんなに驚いている。キャビアはアリスの好物だろう?」


これが…キャビア。

初めて見た。


なのに、アリスちゃんはこれが好物だなんて。


そのあと出てきた料理は、トリュフがふんだんにかけられたスープ、メインはフォアグラのステーキと、わたしがこれまで口にしたことがない世界三大珍味のオンパレードだった。


「ん〜!おいし〜!」


と思わず声がもれてしまうほど。


「アリスさんはとっても表情豊かですね。我が校にこられるのが楽しみです」


それを聞いて、デザートのケーキを食べていたわたしの手が止まった。


「“我が校”…って?」

「私が理事長を務める『星乃川学園(ほしのかわがくえん)』のことですよ」

「…星乃川学園?」


どこかで聞いたことがあるような…。