余計に昴くんがいない今の生活に虚しさを感じていた。


――ところが。

わたしに思ってもみなかったことが起こる。



新しい年が明けた、3学期初日の登校日。

なんとわたしは、星乃川学園の制服に袖を通していた。


というのも、冬休みに入る前にアリスちゃんから2通の手紙が届いた。

そこには、あの3人組が今はがんばって訓練を受けているという進捗と、わたしへの感謝の気持ちが綴られていた。


そして――。


【あっ、それと。ありすちゃんにはなにもお礼できてなかったよね。だから、あたしからのプレゼント!大きいほうの封筒を見てね♪】


と書かれてあったから、もう1つの大きな封筒を開けてみると――。


そこに入っていたのは、星乃川学園の転入手続きの書類だった。


『佐藤アリス』の推薦で、『佐藤ありす』を転入させたいという旨を理事長に伝えておいたとのこと。