そのホテルの一室に案内される。


なんとそこは、最上階に位置するロイヤルスイートルームだった!


ホテルの部屋とは思えないくらいに広々とした部屋。

数々の高級家具。


そして、ありえないほどに完備されたこの部屋だけの独自の設備。

プールもあるし、サウナもある。


「す…、すごいっ」


こんな部屋に入れるなんてまるで夢のようで、わたしは空いた口が塞がらなかった。


「どうかなさいましたか?ホテルにお泊りになるときは、いつもスイートルームではありませんか」

「…いつも!?」


アリスちゃんって、本当にお金持ちのお嬢様だったんだ。

改めてアリスちゃんのすごさに驚く。


そのあと、部屋にアリスちゃん専属のメイクさんとスタイリストさんがやってきた。

そうしてわたしは、少し大人っぽいメイクとヘアセットをしてもらい、選んでもらった衣装に身を包む。