「…悪かった。あんたの言葉を信用することができなくて」

「間違ったとはいえ…、オレたちは『誘拐犯』。さっ、早く警察を呼んでくれ」


3人は深く反省していて、力なくうつむいていた。


このままだと、さらに未来に希望を持てなくなるんじゃないかな。

だけど、…どうすることもできないのだろうか。


――すると。


「あなたたち、よかったらあたしのボディガードになってみない?」


突拍子もないアリスちゃんの発言に、この場にいたアリスちゃん以外の目が点になった。


「ア…アリスちゃん?どういうこと?」

「イージスって、ものすごく優秀な警護部隊なんだよね?そこのリーダーと互角に渡り合うその身体能力、活かさない手はないでしょ〜!」

「だ、だがボディガードなんて…。どうせ専門の学校へ行って、知識を身につける必要があるんじゃないのか?」