その瞬間、一気にこの場の空気が変わった。

肌に刺さるようなピリついた感覚で、4人は拳を構えて臨戦態勢。


「さっきは油断したが、もう隙は見せねぇぞ!」

「お前、1人でこんなところに突っ込んできて、勝ち目があるとでも思ってるのか?」

「オレたちは、これまで死にものぐるいでのし上がってきた!腕っぷしにはそれなりの自信がある」


睨み合う4人。


いくら昴くんが強いといっても、3対1では不利にもほどがある。

だけど、昴くんは毅然としている。


「俺は、ただありすを守るだけのこと。相手がだれかなんて関係ない」


その瞬間、昴くんが3人に突っ込んだ。

昴くんの攻撃に3人も反撃する。


相手は年上で体格差だってあるのに、昴くんはそんなことものともしない。

でも『腕っぷしには自信かある』と言っていたとおりケンカは得意なようで、なかなか勝負がつかない。