「なっ…、なんだ!?」


ガンッ!!ガンッ!!


鉄扉の中心が徐々にゆがんでいく。


――この音とゆがんでいく現象。

おそらく、だれかが外側から衝撃をくわえているんだ。


でも、いったいだれが――。


そのとき、これまでよりも凄まじい音がしたかと思ったら、枠から外れた鉄扉が吹っ飛んできた。


砂煙に影が浮かび、目を凝らして見ると――。


「ありす、無事か!」


そこにいたのは、わたしの絶対的ボディガードである昴くんだった!