昴くんの席からは、わたしの背中が邪魔で読むことはできないはず。


【あえて、ネタに入るとか?パーティーグッズとかであるちょんまげ帽子とか】


昴くんが、…ちょんまげ?


想像したらおもしろくて、慎太郎くんの書き込みに対して思わずわたしはプッと吹いてしまった。


「…シッ!アリスちゃん、笑ったら昴に聞かれちゃうよっ」

「ごめん、ごめん…!でも、おかしくてっ」


小声で話す慎太郎くんとわたし。

そのあとも、授業中ずっとノートに書き込みながら、慎太郎くんに昴くんへの誕生日プレゼントの相談をしていた。



お昼休み。

いつものように、学校のカフェテリアでみんなで学食を食べていると――。


「アリス様。本日の放課後、外出されると慎太郎から聞きましたが」


わたしの隣に座っている昴くんが話しかけてきた。