いつまでも根に持って過ごすよりも、イージスの3人と楽しく過ごすほうがいいに決まってる。


それに沙理奈ちゃんだって、わたしが目の前で溺れるところを見て、なんとも思わなかったことはないだろうから。

度を超えたことをしてしまったらどうなるかということを身をもって経験したのではないだろうか。


「それに、もしまたなにかあったときは、イージスのみんなが全力で助けてくれるんでしょ?」


わたしが2人の顔をのぞき込むと、虹斗くんも慎太郎くんもニッと笑った。


「沙理奈ちゃんも明日から学校へこれたらいいんだけど…」


わたしはテーブルに頬杖をつきながらつぶやく。


「沙理奈ちゃんが学校ねぇ…。当分無理なんじゃないかな?」


そう言いながら、わたしの隣で紙パックのいちごミルクをストローで飲みながら話す虹斗くん。