「それも自分がやります」


昴くんはあっという間に食器を持ってキッチンへ。


「ただいま〜!」


すると、玄関のほうから元気な声が聞こえてきた。


勢いよくリビングのドアを開けて入ってきたのは、虹斗くん。

そのあとには慎太郎くんの姿も。


「アリスちゃん!寝てなくても大丈夫なの?」

「うん、大丈夫だよ。虹斗くん、心配かけちゃってごめんね」

「昴から、アリスちゃんが目を覚ましたって連絡が入ってたから、昼休みの間に寮に戻ろうって虹斗と話して」

「そうだったんだ!わざわざありがとう、慎太郎くん」


昴くんがキッチンで洗い物をしている間、虹斗くんと慎太郎くんがわたしの話相手になってくれた。


「…沙理奈ちゃん、今日どうしてた?」

「沙理奈ちゃんなら休みだったよ。アリスちゃんの件は一応事故ってことになってるけど、あんなことしたんだから堂々と学校にはこられないだろうしね」