「おばあちゃん、ただいま」
声は自然な雰囲気だけど、ちゃんと膝をついておばあさんにあいさつをする望ちゃん。同じく他のみんなも膝を折るのを見て、私もそれにならった。
「おかえり、望。満、晦、朔、弦も、おかえりなさい」
「「「「ただいま」」」」
おばあさんの穏やかな声に、四人も声をそろえてあいさつする。
柔らかい笑顔はとても優しそうで、落ち着く声をしている。
それでいて威厳みたいなものもあって、自然と姿勢を正した。
その薄茶の目が私をとらえる。
「そして陽木あさひさん、はじめまして。私は望たちの祖母で豊子と言います。どうぞ、こちらに来て楽にしてちょうだい」
目尻の笑いじわを濃くして、豊子さんは部屋に入るよううながす。
その言葉に望ちゃんは立ち上がって、私に手を伸ばした。
「あさひちゃん、来て」
「あ、うん」
望ちゃんの手を取ると、豊子さんの前に座るよう誘導される。
そこに正座で座ると、右に望ちゃん、弦さん、晦さん。左に朔さん、満さんも座った。
正面に座っている豊子さんは、私を見てとてもうれしそうにほほ笑んで口を開く。
「あさひさん、会えてうれしいわ。私たちはずっとあなたに会えることを望んでいたの」
「え?」
ずっと私に会えることを望んでいた? 望ちゃんたちから私の話を聞いたときからってこと?
でもそんなちょっと前って感じの言い方じゃないし、私たちって……?
よくわからなくて少し困っていると、望ちゃんも口を開いた。
声は自然な雰囲気だけど、ちゃんと膝をついておばあさんにあいさつをする望ちゃん。同じく他のみんなも膝を折るのを見て、私もそれにならった。
「おかえり、望。満、晦、朔、弦も、おかえりなさい」
「「「「ただいま」」」」
おばあさんの穏やかな声に、四人も声をそろえてあいさつする。
柔らかい笑顔はとても優しそうで、落ち着く声をしている。
それでいて威厳みたいなものもあって、自然と姿勢を正した。
その薄茶の目が私をとらえる。
「そして陽木あさひさん、はじめまして。私は望たちの祖母で豊子と言います。どうぞ、こちらに来て楽にしてちょうだい」
目尻の笑いじわを濃くして、豊子さんは部屋に入るよううながす。
その言葉に望ちゃんは立ち上がって、私に手を伸ばした。
「あさひちゃん、来て」
「あ、うん」
望ちゃんの手を取ると、豊子さんの前に座るよう誘導される。
そこに正座で座ると、右に望ちゃん、弦さん、晦さん。左に朔さん、満さんも座った。
正面に座っている豊子さんは、私を見てとてもうれしそうにほほ笑んで口を開く。
「あさひさん、会えてうれしいわ。私たちはずっとあなたに会えることを望んでいたの」
「え?」
ずっと私に会えることを望んでいた? 望ちゃんたちから私の話を聞いたときからってこと?
でもそんなちょっと前って感じの言い方じゃないし、私たちって……?
よくわからなくて少し困っていると、望ちゃんも口を開いた。