「……本当だ」
「私もあさひちゃんと会ったころから濃くなってきたんだ」
そう話す望ちゃんの表情は真剣なものになってた。
そのまま、一緒にお風呂に入りながら話を聞かせてくれる。
「私のこのアザはさ、月の巫女の証なんだって」
「月の巫女の?」
そういえば前に退治した不審者が望ちゃんのことをそう呼んでたなって思い出す。
私にとっては、月の巫女というとおばあちゃんに聞かせられた昔話を思い浮かべちゃうけど。
なんて考えていたら、望ちゃんの口から驚きの言葉が出た。
「うん。月島家にはこのアザを持った双子のお姫様の言い伝えがあるんだ……『太陽と月の巫女』っていうんだけど」
「っ!?」
驚きつつそのまま話を聞くと、その言い伝えは私が聞いてきた昔話と同じものだった。
昔々、双子のお姫様がおりました。
特別な力を持つ、元気な太陽のお姫様と優しい月のお姫様。
仲の良い二人は幸せに暮らしていましたが、ある日特別な力を目当てに悪い殿様が太陽の姫様を捕まえようとしました。
それを知った月の姫様は太陽の姫様を遠くに逃がし、自分の家来たちと悪い殿様をこらしめました。
二人の姫様は離ればなれになってしまったけれど、いつかまた会えると信じて今も暮らしています。
「私もあさひちゃんと会ったころから濃くなってきたんだ」
そう話す望ちゃんの表情は真剣なものになってた。
そのまま、一緒にお風呂に入りながら話を聞かせてくれる。
「私のこのアザはさ、月の巫女の証なんだって」
「月の巫女の?」
そういえば前に退治した不審者が望ちゃんのことをそう呼んでたなって思い出す。
私にとっては、月の巫女というとおばあちゃんに聞かせられた昔話を思い浮かべちゃうけど。
なんて考えていたら、望ちゃんの口から驚きの言葉が出た。
「うん。月島家にはこのアザを持った双子のお姫様の言い伝えがあるんだ……『太陽と月の巫女』っていうんだけど」
「っ!?」
驚きつつそのまま話を聞くと、その言い伝えは私が聞いてきた昔話と同じものだった。
昔々、双子のお姫様がおりました。
特別な力を持つ、元気な太陽のお姫様と優しい月のお姫様。
仲の良い二人は幸せに暮らしていましたが、ある日特別な力を目当てに悪い殿様が太陽の姫様を捕まえようとしました。
それを知った月の姫様は太陽の姫様を遠くに逃がし、自分の家来たちと悪い殿様をこらしめました。
二人の姫様は離ればなれになってしまったけれど、いつかまた会えると信じて今も暮らしています。