「萩原さん、パンケーキもう一枚追加でお願いー!」


「ちょっと誰かホイップクリーム食べたでしょ!?」


「手空いてる人こっち手伝ってー」



意外にもうちのクラスは大盛況で、裏では戦場と化していた。


パンケーキを焼いてはお皿にのせて、を繰り返しすぎてぼーとしていても手が勝手に動くほど動きを覚えていた。


接客担当のクラスメイトもかなり疲れてきているのか、笑顔がひくついている人が何人か見受けられる。


そろそろ午前のシフトが終わる時間帯だから、私もやっと休憩に入れる。


莉央を誘って一緒に回ろうかな…。



「空、もう休憩入っていいって、行くよ!」


「え?あ、莉央?」