花織さんがきっと私を鋭く睨みつけてきた。
「別に柚は日向の彼女でもなんでもないんでしょ?なら私が回ってもいいよね?クラスメイトで日向といつも一緒にいるんだから、今日くらいは私に譲ってよ」
「はあ?何言って…」
「い、いいですよ。元々約束もしてなかったし」
メデューサのごとく石にされてしまいそうなその視線に耐えきれなくなり、気づいたら思わず了承していた。
「だって。行こ、日向」
「え、あ、おい待てよ」
何か言いたそうな日向を連れて、花織さんはさっさと人混みの中に紛れて言った。
言えなかったな…。
後夜祭、一緒にいたいって…。
「別に柚は日向の彼女でもなんでもないんでしょ?なら私が回ってもいいよね?クラスメイトで日向といつも一緒にいるんだから、今日くらいは私に譲ってよ」
「はあ?何言って…」
「い、いいですよ。元々約束もしてなかったし」
メデューサのごとく石にされてしまいそうなその視線に耐えきれなくなり、気づいたら思わず了承していた。
「だって。行こ、日向」
「え、あ、おい待てよ」
何か言いたそうな日向を連れて、花織さんはさっさと人混みの中に紛れて言った。
言えなかったな…。
後夜祭、一緒にいたいって…。