「うわあああああ!」


「きゃあああ!?」



用具入れロッカーの前を通った瞬間に勢いよく扉が開き、その音と叫び声に驚き思わずその場に尻もちをつく。


しかも中には誰もいない…。



「ふ、うう…っ」



どうしよう。ノリで入ってしまったけど、結構きついかも。


今すぐ出たい。なのに…足が動かない。



「柚…」


「いやぁぁぁ!」



ぬっと後ろから伸びてきた手に肩を掴まれ、とにかく必死に振り払う。