「私が萩原さんのこと嫌いになるわけないでしょ!?友達だもん、悩んでるなら尚更話してほしかった。私だって素直になれないコンプレックス抱えて生きてるよ。悩みがあるのは萩原さんだけじゃないの!でも、それも全部含めて私は萩原さんのことが好き。友達になりたいって思ったの!」


「ご、ごめん…」



子どものようにわんわんと泣く高城さんにどうしたらいいかわからず、あたふたとしながら謝る。



「よかった、私嫌われたのかと思った。萩原さんに嫌われてこれからどうしようって不安だったのぉ…っ」


「ごめんね、高城さん…。私も嫌いになるわけがないよ、友達、だから…」



潤んだ瞳で見上げてきた高城さんと目が合い、どちらからともなく噴き出す。



「ふっ、おっかしい。慌てちゃって萩原さん、変な顔になってた」


「高城さんだって泣き方幼稚園児だよ」



あははと二人の笑い声が雲ひとつない青空に響いた。