「え?」



顔を上げると、にかっと眩しく笑う日向と目が合い少しだけどきりとする。



「そのまんまだよ。人を照らしてあげる存在になりますようにって。だから柚のこと、どんな時でもどこにいたとしても必ず俺が照らすから。柚のことちゃんと見てるよ」



再び溢れて止まらない涙に、日向が少し困ったように笑いながら袖で拭ってくれた。



日向がいてくれるから、私は居場所がある。生きる理由がある。


だから日向が死んでしまう未来なんて考えたくなかった。一緒に生きていきたい。


日向に、生きることを諦めないでほしかった。





キリのいいところまで書き終わり、ふぅと小さく息をつく。


柚は少し私に似ている。