「莉央ちゃんいるならなんでもいいでーす!」



三人で近くのショッピングモールに向かう。


頼まれたものは新しいペンキやガムテープ、画用紙や花紙などの百均で済むようなものばかりだった。



「よし、これで全部かな…」



お会計を済ませ、近くのベンチにみんなで座り込む。



「あ、見て見て。クラスグルに写真送られて来てるよ。メイド服完成したってー!」



高城さんに見せてもらったスマホには、手作りとは思えないほどクオリティの高いメイド服が何着か写されていた。


私たちのクラスは男女共にメイド服を着て喫茶店を開く催しをする。つまり、メイド喫茶だ。



「高城さんも山崎くんもメイド服着るんだよね。見るの楽しみだなぁ」



私は裏方担当なので当日メイド服を着ることはないけど、それでもクラスメイトのメイド服姿を見るのは楽しみだ。