小坂くんには大切な彼女が、結愛ちゃんがいるのに。



「空、全て片付いたら、聞いてほしいことがあるんだ。だから、待っててほしい」



わかってるけど、少しだけ、期待してもいいの…?


待ってても、いいの…?



「…うん」



小坂くんの真っ直ぐで真剣な眼差しに、そう頷くので精一杯だった。





「あの、日向、新山日向の病室ってどこですか!?」


「え?新山さん、ですか?失礼ですが、新山さんのご家族…」


「ではないんですけど、会わないと、会って話さないといけないんです!」


「ちょっと、何してんのあんた」