一ノ瀬くんに手を引かれるがままに中庭を後にする。
「…ふ、あははっ。赤面症、治らないね」
無言で手を握りながら歩き続ける一ノ瀬くんの耳が真っ赤に染まっていて、思わず吹き出してしまう。
「…うるさいな。助けてあげたんだから感謝しなよ」
「ごめんごめん、ありがとう。一ノ瀬くんの女子苦手症治すの手伝うって言ったのに、結局何もしてあげられてないよね」
最初は面倒くさくて手伝うのは嫌だと思っていたけど、一ノ瀬くんには日々助けられているし何か力になれたらいいな…。
「ああ、それならもういいよ。ずっとコンプレックスだったけど、ありのままの俺を受け止めてくれる人だっているのがわかったから」
「え?」
ぎゅっと握られていた手に力を込められた。
「…ふ、あははっ。赤面症、治らないね」
無言で手を握りながら歩き続ける一ノ瀬くんの耳が真っ赤に染まっていて、思わず吹き出してしまう。
「…うるさいな。助けてあげたんだから感謝しなよ」
「ごめんごめん、ありがとう。一ノ瀬くんの女子苦手症治すの手伝うって言ったのに、結局何もしてあげられてないよね」
最初は面倒くさくて手伝うのは嫌だと思っていたけど、一ノ瀬くんには日々助けられているし何か力になれたらいいな…。
「ああ、それならもういいよ。ずっとコンプレックスだったけど、ありのままの俺を受け止めてくれる人だっているのがわかったから」
「え?」
ぎゅっと握られていた手に力を込められた。