私と一ノ瀬くんという妙なコンビに、怪訝な顔をしながらも女子生徒が一ノ瀬くんをあからさまに意識しながらそう答えた。
「じゃあ君が最後にこの教室の鍵を閉めたってこと?」
「えーと…あ、そうだ!なんか昨日、帰ろうとしたところでいきなり火災報知器が鳴って、慌てて教室を出たの。先生が言うには誰かがイタズラで押したか誤作動だったらしくて、ほら三階の渡り廊下あるじゃん?そこの火災報知器が押されたみたいなんだけど、防犯カメラとかそこになかったから誰がやったかまではわからないって」
「火災報知器…」
「その騒ぎで教室の鍵かけるの忘れちゃって、昨日はそのまま帰っちゃったよ」
「そっか、ありがとう。教えてくれて」
にこやかな王子様スマイルを向けられた女子生徒は、わかりやすく頬を赤く染めていた。
…まただ。また何かが引っ掛かるこの感じ。
一体なんなんだろう…。
「萩原さん?行くよ」
「じゃあ君が最後にこの教室の鍵を閉めたってこと?」
「えーと…あ、そうだ!なんか昨日、帰ろうとしたところでいきなり火災報知器が鳴って、慌てて教室を出たの。先生が言うには誰かがイタズラで押したか誤作動だったらしくて、ほら三階の渡り廊下あるじゃん?そこの火災報知器が押されたみたいなんだけど、防犯カメラとかそこになかったから誰がやったかまではわからないって」
「火災報知器…」
「その騒ぎで教室の鍵かけるの忘れちゃって、昨日はそのまま帰っちゃったよ」
「そっか、ありがとう。教えてくれて」
にこやかな王子様スマイルを向けられた女子生徒は、わかりやすく頬を赤く染めていた。
…まただ。また何かが引っ掛かるこの感じ。
一体なんなんだろう…。
「萩原さん?行くよ」