そんなことで私が傷つけられるなんてもっと嫌だった。


結局はみんな、自分が一番大切なんだ。



こんなずるくて汚い私が何よりも一番嫌い。大嫌いだ…。





「…おい」


「うわぁ!?」



始業式が終わり、各々教室に戻っている途中でいきなり角から小坂くんが待ち構えていたかのように出てきて思わず飛び退く。



「え、な、なに…?」



さっき険悪な雰囲気で別れたというのに、一体何の用だ。


怪訝な顔で小坂くんを見上げていると、突然目の前にスマホを差し出された。



「…え?」