「あ、お、俺…」


「やべぇぞ、行こ」



三人は気まずそうにそそくさと来た道を戻っていった。



「あ、あの小坂くん。ありが…」


「おまえも、余計なことすんじゃねぇよ」


「…え?」



今度は私に向かって鋭い視線を向けてくる小坂くんに、思わずびくっと反応してしまう。


小坂くんの瞳はすごく冷たくて、見つめられているだけなのに身動き一つ取れなくて怖かった。



「話したこともないやつのこと庇って危ない目に遭う必要ねぇだろ。別に頼んでもないのに迷惑」


「あ、ご、ごめん…」