「……美味い」 「え?」 「星奈が作ってくれたハンバーグ、美味いよ」 「ほんと!? 良かったあ」 にこやかな陽向を見て安堵した私は、ようやく箸が進む。 「つーか、星奈」 「ん?」 それからしばらく黙ってご飯を食べていた私たちだけど。なぜか、陽向がじっとこちらを見てくる。 「ちょっとそのまま、じっとしてろよ」 「え……」 すると陽向の手が私の顔に伸びてきて、ドキリとする。 な、なに!?