「どっ、どうして陽向がここに?」
「七星おばさんが、星奈がなかなか家に帰ってこないんだけど知らないか? って俺に聞いてきて。探しに来たんだよ」
えっ、お母さんが!?
陽向に言われてスマホを見ると、時刻は19時を過ぎていて。お母さんからの着信が何件もあった。
そっか。私の家は、門限が18時だから。
「ったく、心配かけさせんなよ。おばさん、カンカンだぞ?」
「ごめん……」
「はぁ……星奈に何かあったらって思うと俺、寿命が縮みそうだったし。いつもちゃんと門限を守ってるお前が家に帰ってないって聞いて、誘拐でもされたのかと思ったわ」
陽向が私の両肩に、それぞれ手をのせてくる。
「誘拐って、子どもじゃないのに。陽向ってば大袈裟だよ」
「大袈裟じゃねえ。星奈は可愛いんだから、もっと自覚しろよ」
へ!?