それから俺は、星奈と二人で一緒に過ごす時間が増えた。


中学生になった星奈は、いつの間にか料理がすごく上手になってて。星奈が作ってくれるご飯は、どれもすげー美味くて。


星奈は、バスケとか苦手なことでも嫌な顔を全く見せずにいつも一生懸命頑張ってて。


俺はいつしか星奈のことが、もっともっと好きになっていった。


これからも許嫁として、星奈のそばにいたい。


そして、彼女と幼なじみ以上の関係になりたい。


そう強く思うようになったある日。虹輝や想良が、星奈に好意を寄せていることを知った。


あいつらは、俺と違って積極的にアプローチするから。


このままでは、いつか星奈を取られるかもしれないと思ったら気が気じゃなかった。


誰にも星奈を、奪われたくない。


星奈の隣は、誰にも譲りたくない。


だったら……正直に好きって伝えよう。


焦った俺は、ここに来てようやく星奈に告白することを決めた。


だから……今、星奈の身に何かあったらダメなんだよ──!