あれから1週間。
久石くんとも夏葵ちゃんとも話していない。
あっちの人は気にしているみたいだけど知らないふりしてる。
だって関わったらめんどくさいから。
「彩葵?最近ぼーっとしてること多いね」
「そう?まぁ胡桃もぼーっとしてること多いよ」
「え、そうなの!?お互い様だね」
胡桃は可愛い。
癒される。
「次、体育じゃん!彩葵も近くで見学しててよ!」
外暑いしなぁ、教室のほうがまわりを見渡せれるし見学用紙書きやすいんだよね。
ほんとに、たぶん一生体育の授業出れないのにこんな見学用紙を毎回渡されて困ってる。
「でも教室からの方が胡桃のこと見やすいから上にいるよ。ほらほら、早く行かないと遅刻するよー?」
わ!ほんと!もうこんな時間じゃん!って言って胡桃は急いで移動をした。
パパっと見学用紙を書き終えた私は何をしようか悩んでいた。
……だれ?
そしたら急に人がいる気配を感じた気がした。
振り向くといたのは……久石透羽。