「海都、ごめんね。わざわざありがとう!」


「いえいえ。それが俺の仕事なんで!またいつでも頼んで!……急いで行きな」


海都は私の専属執事的な人。

身近にいる大人の中でトップ5くらいを争うくらいには信頼してる。


「彩葵、早く行こ!もうすぐエレベーターくるよ」


今、私と胡桃がいるの場所は、響音グループの本部。

響音グループは、私のお父さんが社長。

経営しているのは主に生活のサービスとなる、音楽を中心としている。

もともとは歌手などの音楽グループが所属している、ただの事務所だったんだけど、今では日本中の音楽にかかわること全般を支えている。

街中で流れている音楽は全て響音グループと契約をして流れているものだ。

そんな響音グループの跡継ぎ、次期社長が私だ。