朝、目覚まし時計の機械音がなる音で目覚めた。
すごく苦しい夢をみていた気がする…。
私はいつになく重たい身体を起こしてゆっくりと動き出した。
やっとの思いでリビングにつくと机の上に置き手紙があった。
"彩葵ちゃん、おはよう!
気分はどう?
行けそうなら行ってね、学校
p.s.ご飯は冷蔵庫!全部食べれなさそうだったらラップして冷蔵庫に入れといてね! 花瑠より"
花瑠さん。
私のためにお父さんが用意した家政婦。
……家政婦と言ってもお父さんの会社で働いているただのカウンセラー。
だから私の起きる頃には会社に向かっているはず、いつものことだから置き手紙なんてしなくてもいいのに……。
食べれるところまで食べてみた、朝ごはん。
美味しいんだけどやっぱり量が多い。
ロングヘアの長い髪をストレートアイロンで整えたら制服を着て家を出た。
「行ってきます」
……誰も返事なんかしてくれないけどね。