「っ、え…っ!?ひゃっ!裸……!?どうして…!?うそっ、……す、すい、げつ……さん……?」


「……やっと起きたか」


「……………」



夢だ、ゆめ、ぜったい夢。

夢じゃないとおかしいの、こんな状況は。


どうして着物を脱いだ私と同じ布団で寝ているの、水月さんが。


彼は裸ではないようなのだけれど、こんなにも密着していればそこまで変わりはしない。



「また一緒に湯でも浴びるか?」


「っ……!!あっ、いやっ、その……っ、…ど、どういう、こと……ですか……?」



夢では、ない、と。

水月さんの胸が心地よかったのか、頬を寄せている自分はかなり大胆な寝相をしていたようだ。


咄嗟に離れようとすれば、どいうわけか布団のなかで背中に当てられた手が許可を下してはくれず。


裸ということは、1枚の布団に寝ているということは、共に朝を迎えてしまったということは。