本題は鷹で、私は建前。
それほど、あなたの食いつきようが違う。

目に光と希望、そして……深い愛が宿っている気がした。



「それは……言えないです…」


「頼む。教えてくれ」


「…いやです」



いやです、嫌だ。

あなたの優しさを知るたびに突き放されて、期待は泥に変わって、必ず泣きたくなることも。


あの頃のキツネさんは違った。


そんなふうに思うことも、嫌だ。



「私に近づいたのは最初から…、鷹のことを聞くためですか…?」


「…ちがう、そうではない」


「ではどうして、そんなにも聞くんですか。手紙を寄越して、わざわざこんなところにまで連れてきて…」



抱けないと言ってきたくせに布団が敷かれた部屋。

かと思えばやはり、違う。


いい加減にして欲しい。

孤児はあなたにとって、野良犬以下なのですか。