「じゃあ報告始めてー」
「はい!先日傘下の紫龍組が意見してきた件でー……」
今日はERRORsの、週一回の集会の日。 いついつにOBとの会合があるとか、どこそこの暴走族で内紛が起きただとか……正直に言うと、私はあんまり興味がない。
それよりもうすぐ定期試験があるから勉強したいな……。
私は白熱する集会を横目に、そろりとドアの方へと向かった。
「苺花」
すぐに明志くんに気付かれた。
「どこ行くんだ」
「あ……」
空き教室で勉強してくる、なんて言ったら念のため護衛をつける、とか言われちゃいそうだ。
ピシッとした強面のERRORsメンバーが近くにいたら、きっと集中できるものもできない気がする。
「えっと……トイレ行ってくる!」
「おう。気をつけてな」
明志くんはあっさり頷いて、会議に戻る。
さすがにトイレまでついてこさせる気はないみたいで、ホッとする。
よし、教室の方に行こーっと。
私にわざわざ礼をするみんなに会釈を返して、部室棟を出て本校舎の教室に向かう。
このまま行って帰らなかったらみんな心配するよね。
うーん、嘘つくことは気が引けるけどゆっくり勉強したいし……途中で先生に会って頼まれごとした、とか言っておこうかな……。
そんなことを考えてるとスマホが鳴った。 翠くんからメッセージ。
立ち止まって、人気のない階段の踊り場でメッセージ画面を開く。
「はい!先日傘下の紫龍組が意見してきた件でー……」
今日はERRORsの、週一回の集会の日。 いついつにOBとの会合があるとか、どこそこの暴走族で内紛が起きただとか……正直に言うと、私はあんまり興味がない。
それよりもうすぐ定期試験があるから勉強したいな……。
私は白熱する集会を横目に、そろりとドアの方へと向かった。
「苺花」
すぐに明志くんに気付かれた。
「どこ行くんだ」
「あ……」
空き教室で勉強してくる、なんて言ったら念のため護衛をつける、とか言われちゃいそうだ。
ピシッとした強面のERRORsメンバーが近くにいたら、きっと集中できるものもできない気がする。
「えっと……トイレ行ってくる!」
「おう。気をつけてな」
明志くんはあっさり頷いて、会議に戻る。
さすがにトイレまでついてこさせる気はないみたいで、ホッとする。
よし、教室の方に行こーっと。
私にわざわざ礼をするみんなに会釈を返して、部室棟を出て本校舎の教室に向かう。
このまま行って帰らなかったらみんな心配するよね。
うーん、嘘つくことは気が引けるけどゆっくり勉強したいし……途中で先生に会って頼まれごとした、とか言っておこうかな……。
そんなことを考えてるとスマホが鳴った。 翠くんからメッセージ。
立ち止まって、人気のない階段の踊り場でメッセージ画面を開く。