「苺花。ほんとに大丈夫か?」

 荷物を片付けてると、明志くんが心配そうな顔で聞いてきた。

「うん、大丈夫だよ。明志くんたちがすぐ迎えに来てくれたし」

 明志くんが安心できるようにとびきり笑顔で答えた。

「くぅ……っ」

 明志くんがなにやら悶絶し始めた。
 かと思えば、私をギュッと抱きしめる。

「わっ」
「あああああもぉおおお!!ふにゃ笑顔可愛い可愛い超可愛い!!」
「あ、明志く、」
「かわいすぎてもはや罪!!神はなんて罪深い子をこの世に産み落としたんだ!!」

 は、始まってしまった……。

「大袈裟だよ明志くん、私普通だよ」
「そういう無自覚なところもKAWAII!!」

 こうなるともう明志くんは会話が成り立たないので、大人しくウリウリされる。
 すると突然、

「ぎゃん!!」

 明志くんが飛び跳ねるように私から離れて、床に転がった。