「翠くん、これからどうしよう?もしこの関係がみんなに知れたら……」

 ERRORsのメンバーはきっと困惑する。きっと龍乱會も。中にはついていけないって辞める人も出てくるかも。
 なにより、私を溺愛するお兄ちゃんたちに知られたら……

「お兄ちゃんたち、きっと許してくれないと思う」

 もし彼氏いるって知られたら、その上それが翠くんだって知られたら……絶対反対される。会えなくなっちゃう!

「うん……今は隠した方がいいかもしれないね」

 翠くんは眉間に皺を寄せて苦しそうに言う。

「だよね……」

 でも、今はっていつまで……?
 急に悲しくなってきて、目頭が熱くなってくる。

「大丈夫」

 私の気持ちを察してか、翠くんが私の肩を持って目を合わせて言う。

「僕が何とかするよ。絶対」

 翠くんの凛とした目と力強い言葉。
 頼もしい彼氏に、胸がギュッと苦しくなった。