「いえ、当然のことをしたまでなので……むしろ、苺花を危険にさらしたのは僕です。すみませんでした」
「いや、それこそお前のせいじゃない。Jesusが潰れてなかったら今頃この街はもっと大変なことになっていただろう。正直、お前の強さには恐れ入った。これは腕っぷしの強さの話じゃねぇ。お前には器のデカい強さがある」

 明志くんが、心から翠くんを褒めてくれてる!嬉しい……!こんな日が来るなんて!

「なあ、羽根村。お前さえよければ、俺たち協定を組まねぇか」
「……!」

 ざわ、と双方のメンバーたちがどよめき始める。

「ERRORsはまだまだ人数も少ない、龍乱會に比べたら歴史も浅いチームだが、メンバーはどいつも肝が据わってて熱いやつらばかりだ。龍乱會の力になれると思う」

 明志くんが右手を差し出した。

「ともにこの街を守っていこう」

 明志くんの力強い声に、翠くんは大きく頷いた。