その日をきっかけに、図書館で会った日は一緒に帰るようになった。
たった五分の道のり。
それを何度も繰り返して、じっくりとお互いのことを知っていった。
翠くんは私と同い年でもうすぐ中学二年生になるということ、父子家庭で下に小さな妹さんがいて、一緒に魔法少女のアニメのテーマソングを歌わされること。
それから、お母さんの命を奪った病気を治せる医者になりたくて特待生で今の学校に入ったことも教えてくれた。
私も母子家庭だったけど、翠くんみたいに立派な夢があるわけじゃないから、夢に向かって頑張れる翠くんをすごく尊敬した。
私もせめてお母さんに心配をかけない人になろうと、もっと勉強を頑張りたいと思うようになった。
いつも誠実で優しい翠くんへの気持ちはどんどん大きくなった。
一緒にいると楽しくて、幸せ。
信じられないけど、翠くんも同じように思ってくれてたみたいで。
『好きです。僕と付き合ってください』
『はい……!』
そうやって私たちは、恋人同士になった。
翠くんは生まれて初めて好きになった人。
生まれて初めての、私の彼氏。
たった五分の道のり。
それを何度も繰り返して、じっくりとお互いのことを知っていった。
翠くんは私と同い年でもうすぐ中学二年生になるということ、父子家庭で下に小さな妹さんがいて、一緒に魔法少女のアニメのテーマソングを歌わされること。
それから、お母さんの命を奪った病気を治せる医者になりたくて特待生で今の学校に入ったことも教えてくれた。
私も母子家庭だったけど、翠くんみたいに立派な夢があるわけじゃないから、夢に向かって頑張れる翠くんをすごく尊敬した。
私もせめてお母さんに心配をかけない人になろうと、もっと勉強を頑張りたいと思うようになった。
いつも誠実で優しい翠くんへの気持ちはどんどん大きくなった。
一緒にいると楽しくて、幸せ。
信じられないけど、翠くんも同じように思ってくれてたみたいで。
『好きです。僕と付き合ってください』
『はい……!』
そうやって私たちは、恋人同士になった。
翠くんは生まれて初めて好きになった人。
生まれて初めての、私の彼氏。